歌舞伎メモ帳


歌舞伎や人形浄瑠璃の演目のあらすじや歌舞伎にまつわる用語を辞典風に集めました。
会員の手作りですのでまだまだ不十分ですが、これから少しずつ充実させていきます。
詳しくはこちら(案内)からどうぞ。








生写朝顔話 【しょううつしあさがおばなし】 (演目)

出来島千助作。主人公である宮城阿曽次郎と深雪の恋物語り。
阿曽次郎と深雪は宇治の蛍狩りの夜に出会い、契りを交わします。しかし、二人はお互いの事情で別れ別れになります。東へ向かう阿曽次郎と西へ向かう深雪の船は、明石の浦で出会うが風によって船が引き離されてしまいます。その後、阿曽次郎は東海道島田宿で、盲目の女芸人に出会います。この女芸人が深雪と知り、阿曽次郎はお金と目薬を渡して立ち去ります。深雪は阿曽次郎のあとを追いますが、大井川の川留め(通行禁止)にあい、恋人を追うことができません。悲しみにくれる深雪ですが、阿曽次郎が残した目薬のお陰で眼病は治るのでした。




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定式幕【じょうしきまく】(用語)

一般的に、黒・柿色・萌葱色の3色が使われる縦じまの幕。歌舞伎舞台の開閉に使う引幕で、劇場・芝居小屋によって色の配列が異なります。
定式幕は歌舞伎のシンボルともいえます。



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曽根崎心中 【そねざきしんじゅう】 (演目)

近松門左衛門作。人形浄瑠璃ではもっとも有名な演目のひとつ。美男美女の二人、お初と徳兵衛が最後には心中してしまう物語。
醤油屋平野久右衛門の手代である徳兵衛は、北新地の遊女、天満屋お初と恋人同士です。徳兵衛の叔父である久右衛門は、女房の姪を徳兵衛の妻にしようとしています。縁談を断った徳兵衛は預かった持参金を返すのにまだ間があるからと借金を申し出た友人の九平次に貸すが、返済を迫った徳兵衛は、九平次から借りた覚えはないと、生玉神社の境内で散々な目に合されます。
徳兵衛はお初に会いに天満屋へ行きます。お初は徳兵衛を縁の下へ隠したところへ九平次が徳兵衛とのことを自慢しにやってきます。縁談、金、義理に翻弄された二人は、その夜、曽根崎の森で心中をするのでした。




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